サタニズムとは
“悪魔主義(サタニズム)は何にでもなりえるし、どこにでも存在する。ただし、それほど寛容ではなく、安逸を好まない。私たちは一つの体の中にあらゆる要素を内包し、いわゆる「善い行い」に関する規則を無視する人種なのである。”−『悪魔教』byブランチ・バートン
ここでのサタニズムとはアントン・サンダー・ラヴェイが創設したチャーチ・オブ・サタンの思想であるラヴェイ派サタニズム(無神論サタニズム)を指す。チャーチ・オブ・サタンとは、人間の真の本質、つまり人間が快楽を好む肉欲的な獣であるということを是認する史上初の地上の組織である。
サタニストにとって、サタンは、生まれながらの肉欲的な存在、思考と感情の間に激しい対立を感じない存在、「肉体に閉じ込められた魂」という概念を持たない存在を最も的確に表す象徴であり、また、サタンは、誇りと自由と個人主義を表している(これらは外界の神を崇拝したり、自己の思考と感情の間に対立を感じる人々にとっては、大抵の場合”悪”と定義されるものである。)。
サタニズムの本質は、正反対のものを統合するところにある。
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アントン・サンダー・ラヴェイ
アントン・サンダー・ラヴェイは、チャーチ・オブ・サタンの創始者であり、アメリカ合衆国における同教会の司祭長であった。著述家、オカルティスト、ミュージシャンでもあった。『Satanic Bible』を著し、人間の本性についてラヴェイ自身の理解するところと、物質主義的快楽主義や個人主義を主張した哲学者たちの洞察とを総合した体系である「ラヴェイ派サタニズム」を創始した。